先日公開された映画『オズ はじまりの戦い』この作品は

先日公開された映画『オズ はじまりの戦い』この作品は、映画『スパイダーマン』3部作の監督のサム・ライミ監督と『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)のスタッフがタッグを組み、映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)などで知られるジェームズ・フランコが主演を務めた"ザ・ハリウッド映画"というべき作品だそんな作品の映像制作に日本人クリエイターが関わっていることをご存知だろうか今回はソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに所属し、同作にシニア・アニメーターとして参加した佐藤篤司氏にCG制作秘話や日本とハリウッドのアニメーターの違いを聞いた

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――まず、佐藤さんの所属するソニー・ピクチャーズ・イメージワークスがこの作品にどのように関わったのか、教えて下さい

ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスは、いわゆるソニーピクチャーズのデジタルプロダクション部門で、映画のビジュアルエフェクトやアニメーションの専門会社ですこの映画では、うちの会社がメインのビジュアル・エフェクトカンパニーとなり、全体の約80%以上の映像を手がけています本格的な制作には約1年費やしており、アニメーターは最初は20人程度で最終的には60人近くの人数で制作に取り組みましたそれ以外にもエフェクトチームやコンポジットチーム、モデリングチームがあるので、会社としてはこの作品に全部で200〜300人くらいのクリエイターを投入したことになりますね」

――なるほどでは佐藤さんも1年間ほど、この作品に携わったと

「この作品の前に『アメイジングスパイダーマン』の制作に関わっていたので、僕個人としては約半年間ほど制作に参加したことになります」

――『アリス・イン・ワンダーランド』ではティム・バートン監督、今回は『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ監督と、様々な監督と一緒にお仕事をしてきたと思うのですが、監督ごとに指示は変わりますか?

「それはありますねアニメーションには監督のテイストが出ますからサム・ライミ監督とうちの会社は以前、『スパイダーマン』シリーズでタッグを組んでいるので、監督としては今回、CG制作の面では意志の疎通がしやすかったと思います僕個人としては、ヒヒのCGを担当したのですが、あまり人間っぽくもなく、完全な野生動物でもない、ある程度知性をもったヒヒの仕草や表情を作れという指示があり、それが難しかったですね」

――具体的に制作工程の違いはありましたか?

「この作品の場合は、サム・ライミ監督がラフのアニメーションの段階からすべて立体映像でチェックをしたいという要望があったので、単純に考えてもレンダリングの時間が2倍になり、その結果、どうしても通常よりも制作に時間がかかりましたね登場するキャラクターの数も多いため、ひとつの映像ファイルが約300GBになってしまい、保存するだけでも5分間待たなくてはいけないこともありました」

――佐藤さんがアニメーターとして仕事しているなかで楽しいと思うときはどんなときですか

「企画の最初から携わり、テストアニメーションを作ったり、キャラクターのセットアップにリクエストを出したりするプリプロダクションという段階があるんですが、これが一番おもしろいですね」

――セットがあるなかで撮影された映像とグリーンスクリーンで撮影された映像では、CG制作がやりやすいのはどちらですか

「僕らアニメーターとしては、すべてCGのセットの方がいいですねあとで色々いじりやすいのでまた、実際のカメラではできないようなカメラの動きを作れるので、演出面でもだいぶ違ってくると思います『アリス・イン・ワンダーランド』のときは、アリスが穴に落ちてから出てくるまで、ほとんどグリーンスクリーンでの撮影でしたね」

――以前、佐藤さんのようにハリウッドで活躍しているクリエイターの山口圭二さんに話を伺ったときに、ディズニーのCGアニメーション制作のルールを、もっと日本にいるクリエイターは学ぶべきだとおっしゃっていました

「僕から言わせてもらえば、ディズニーのCGアニメーションはやりすぎだと思うんですアメリカのクリエイターは基本的に何十年も前にディズニーが作りあげたアニメーションメソッドに基いて教育されている人がほとんどなんですよだから、例えば右側に振り向く映像を作るときに、"まずちょっと左側に振り向いてから右に振りむく"ような映像を作りますよねそういう動きを"良し"とする傾向があるんです僕は、個人的にはそういった誇張表現を抑えるタイプなんです」

――なるほどでは、最後にハリウッド映画の制作に将来関わりたいと思っている日本人クリエイターにアドバイスをお願いします

「たまにハリウッドで働きたいと思っている日本人クリエイターのデモリールを見せてもらうことがあるんですけど……どうしても日本のプロダクションに所属している場合、ひとつずつの作品の制作期間が短く、クリエイター本人も満足していないまま"完成"してしまっているものが多いのではないかと思うんですだから、もしハリウッドで働くためにデモリールを作るのなら、自分の時間を使って、仕事で制作した映像を更にブラッシュアップして、クオリティを高めることが必要だと思いますハリウッドでは、CG制作に潤沢な時間を与えられるので、"これしか時間がなかったから、このクオリティです"という言い訳はまったく通用しませんだから、日本の作品を見たときにクオリティー面で足りていないなと思うときが正直ありますもちろんCGアニメーションに関してだけですけどね手描きのアニメーションについて僕が何もいう立場ではないので」
天皇、皇后両陛下は25日、静養のため、静岡県下田市須崎御用邸に入られた

 両陛下は同日午後、伊豆急下田駅に到着し、地元住民ら約470人の出迎えに、笑顔で手を振って応えられた28日午後に帰京される予定大阪の日本デジタルオフィスは、日本マイクロソフトと協力して開発した、スマートフォン、PC、タブレット向けのコミュニケーションツール「coco-do」(ココ ドゥー)の日本語版と英語版の無償提供を開始したcoco-do は、2011年3月18日より提供している、ボイス対応被災時緊急連絡用アプリ「J!ResQ」(ジェイ レスキュー)の最新版で、用途や機能の拡充に合わせて今回名称を変更した

J!ResQ は、東日本大震災直後に日本マイクロソフトと開発したもの地震などの災害発生時に初めて利用するユーザーが多いことから、災害時にスムーズに操作し活用するのが難しいという課題があったそこで、J!ResQ を再設計し、LINE や Facebook などの SNS と連携するコミュニケーションツールとして日常的に利用でき、災害時には安否情報の発信・確認に活用できるツールとして coco-do を開発した

coco-do は、スマートフォンや PC、タブレットなどの機器で、地図や Web サイト、写真を手書きやペンで加工し、音声を付加して、SNS に投稿したり、メールで送信ができるJ!ResQ では音声と所在情報だけだったが、coco-do では、地図やWebサイト、写真に書き込める機能と SNS への投稿機能を強化し、ユーザーが日々のコミュニケーションツールとして利用できるようにした

また、coco-do が送信した位置情報と音声のデータは、日本マイクロソフトクラウドサービスである Windows Azure に蓄積されるため、予めグループ登録を行うことで、家族や友人の投稿履歴を地図上に表示する機能なども利用できる今回はソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに所属し、同作にシニア・アニメーターとして参加した佐藤篤司氏にCG制作秘話や日本とハリウッドのアニメーターの違いを聞いたシャネル 財布今回はソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに所属し、同作にシニア・アニメーターとして参加した佐藤篤司氏にCG制作秘話や日本とハリウッドのアニメーターの違いを聞いたグッチ 三つ折り財布 新作今回はソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに所属し、同作にシニア・アニメーターとして参加した佐藤篤司氏にCG制作秘話や日本とハリウッドのアニメーターの違いを聞いたルイヴィトン 二つ折り財布 新作